「行之真草」は、行の範疇の点前でありながら、「真」に近い点前の流でもある。茶碗も仕服に包まれており、仕服を脱がす所作においてはは、一般に教えられている仕服の扱いは仕服自体の機能を無視した扱いがなされており、本当の扱いが知られていない。 その扱いは秘伝の扱いが存在しており、「真之行」も同じような秘伝の扱いをしなければならないが、現実には、残念なことに、奥秘台子12段を知らないが故に、その扱いは無視され、ただ、天目茶碗を仕服から出す事だけを目的とした所作がなされている。点前の伝承と共に所作の伝承が欠落していることは悲しいことである。 「行之真草」が「行」の範疇の道具荘りで、「行之行」の八卦盆とは違った関連を含めて見ることは、奥秘台子12段の奥深い意味を知ることが出来る点前でもある。 会員ページで「行の真草」の風炉・炉の荘り方を見ていただこう。 |